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〔 よもやま話 〕 弁護士という仕事 - 自殺を望む方・怨恨を抱く方の心の受け止め方など

 皆様、こんばんは。週末、いかがお過ごしでしょうか。
 私にとっては、本日は、クライアント様に凄くご迷惑をかけてしまって自己嫌悪で満たされている日でもあり、一方、自殺を望む方への対応、説得に一日追われ(その為に、前述のクライアント様-しかも、月一度しか帰国しない方で、次のご面談予定は来月・・・)辛い日でもありました。

週末でもあり、他の弁護士に片方をお願いすることもできず、自分の身が一つしかないことからどうしても、電話口で、「自殺したい」、「差し違えたい」と男女関係で精神・情緒が著しく不安定になっている後者の事案を優先するしかありませんでした(弁護士として、私を知っているということで頼ってこられました)。

費用的には、実は後者は何も報酬を頂いていません(そもそも受任していません)。
逆に前者は訴訟案件、報酬も発生する、しかも、月1度しか会えないので当日キャンセルになり相当怒っていらっしゃる筈です。ご本人にすれば、他の事情は関係ないわけで当然のことです(丁重にお詫び申し上げましたが・・)。

完全に企業法務、渉外案件しか行わない弁護士は別にして、弁護士は、一般の方々がご想像なさるほど華やかな世界にいるわけでも何でもありません。

逆に、泥沼化した男女関係、果てしない貧困・そして就学率の低さの連鎖、ご自分では解決の糸口を見出すことができない、糸が絡まり合った社会・生活環境、そして、どこにもぶつけようのない怒り・憤り・・・そういう事と向き合っていかなければならない職業でもあります。
弁護士になって2年目ぐらいに受任した傷害致死の国選事件で、ご遺族のもとに何度も足を運び、当初、頭から水をかけられたこともあります。

結局今日は、自殺を希望し、そして他の方に怨恨を抱く方と、弁護士である私、そして、会社組織の中にいて人事や組織というものをよく知るサラリーマンの夫、仕事に関係ない夫まで巻き込んで、終日、ひたすら彼女の愚痴や怨恨の呟きを受け止めるということで、夫婦、心身を削っていました。

本当に自殺をする人は、概して他人にはそのことを告げません。
自分自身で決意して、その手段を選ぶからです。

「自殺をしたい」、「色々つらい」と仰る方は、心の底ではそれを望んでいないのだと思います。ただひたすら、ご自分の心の痛みをぶつけたい、私はそう考えているし、そう信じて接するようにしています。
明日は、被災地での無料法律相談です。
最近は、率直に、遅々として進まない国家による救済について、私共弁護士に怒りをぶつけてこられる方もいらっしゃいます。でもそれは、平常の生活を取り戻したいという力強さだと感じ、相談業務に当たっていきたいと思っています(ということで、今から知識を整理しないと・・(‥ゞ)。

もし、弁護士や、その他相談業務の仕事を望んでいらっしゃる方々、多くの方々の心を受け止めていくこと、そしてそれは法律論ではないこと、ご理解賜れたら嬉しいです(まだ11年目の若輩が恐縮ですが)。

そして、その苦悩を受け止め続けた自分自身の心を、うまく解放していく術(私であれば、それは飛行機であり、弾丸海外旅行であり、日帰り日本古い街並み散策であり・・・)を身につける必要もあると思っています。

以上、よもやま話、失礼致しました。

 

 

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  1. 2013年 5月 05日

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