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【 交渉・訴訟準備 】 不利なことも隠さず伝えよう! - 弁護士の使い方

 こんばんは。お疲れ様です。
今夜は、皆様が万一、弁護士を使うことになった場合に、是非お願い申し上げたいことについて綴らせて頂きます<(_ _)>。

まず、このようなことは、既に法的交渉や訴訟経験があり、弁護士との対応が慣れている(例えば顧問弁護士を抱えていたり、法務部が設置されている)企業であったり、あるいは、過去に調停や訴訟経験をお持ちでいらっしゃる個人の方、ホームローヤーとして弁護士を抱えている個人の方にとっては、あまりご心配なさることではないのですが、今まで弁護士と接するご経験が無い方なとがよく (時に無意識のうちに) 行ってしまうミスだったりします<(_ _)>。

  皆様にとりまして、弁護士ってどういう存在でしょうか?
敷居が高い存在?
堅苦しい存在?
堅物な存在?
もしそうだとしましたら、それはとても残念なことですし、弁護士業界にとってとても恥ずべきことです(失礼ながら、ベテランの先生方には、そういう雰囲気を醸し出してしまう先生もいらっしゃるようです)。

 私自身、皆様からそのような誤解を取り除かせて頂いて、少しでも弁護士を身近に、法律を身近に、法曹業界を身近に感じて頂く一助となればと、当ブログを開設しております♪

 示談交渉、調停、訴訟を未経験な皆様にとりまして、弁護士に事情経緯をお話し下さる時に、” 弁護士から良い回答・見解を貰いたい ” 、” 訴訟などが良い方向に進めばいい ” と誰しも意識的に、あるいは無意識に感じてしまうので、どうしても、ご自分で善し悪しを判断なさり、ご自分のご主張にとって利益となりそうな事実のみを弁護士にお伝え下さる傾向があると思います。
( 特に、弁護士との間に特に知己、信頼関係などが構築されていない、弁護士会法律相談センターでの30分相談だったり、区役所等での無料相談だったり・・・限られた相談時間の場合など )。

また、法人様、特にオーナー企業様などの場合、担当社員の方や、その案件に関与していらした社員の方々は、無意識のうちに、どうしても、” 会社に責められたくない ” と思ってしまいますので(当然のことであり、勿論のことであると存じます)、同じ様なことが起きてしまうことがございます。

でも、ご相談頂いた事例で、結局弁護士として受任し、交渉や法的手続を進めていくにあたり、相手方から反論として出される主張や証拠類、依頼者の方からご呈示下さる証拠類などを照らし合わせると、「こちらにとって不利益な点があるのでは?」ということが判明する場合が、残念ながら皆無とは申せません。

これがまだ、示談交渉や調停、訴訟などが始まったばかりであれば、こちらの主張の修正が可能だったり、あるいはリスクを考えて、良い落とし処を探ったりすることができるのですが、特に訴訟がかなり進んでしまった段階や、証人尋問などで相手方からいきなり突きつけられると、方向修正が難しくなってしまいます。

 わたしも、今までの弁護士業務経験から、法人様、あるいは個人様のお打ち合わせのなかで、ご相談者の方にリラックスして頂き、あるいは、会社のご相談者の方の所属組織との間のご関係をご配慮させて頂きながら、できる限り多くのこと、特に、その種の案件で問題となりがちなことをお尋ねさせて頂くのですが、やはり、まだお話し頂いていない事実の全てを把握することが完璧にできるか、という点ではなかなか難しい部分もございます。

皆様が弁護士をお使いになる場合、あるいは、弁護士会の法律相談センターなど定められた時間内での法律相談においては、どうぞ、ご自身のなかで、これは不必要かも、などのご判断をなさらずに、お気軽に、不利と思われることも含めてざっくばらんにお話し頂けたら、と思います。
( その情報が必要か、不要かは、弁護士で判断できますので♪)

以上、ご参考になりましたら幸いです♪

 

 


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