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【著作権】 著作権の存続期間と戦時加算- ブログを作成する前にご注意!

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(Facebookに、2011,2,12に投稿したコラムを転載しております。)

今回は、ホームページやブログの作成の時に度々問題となる、絵画等の著作権の存続期間について記したいと思います。

著作権は、原則として、著作者の死後50年を経過するまでの間、存続することとなっております(著作権法51条2項。映画は公表後70年など、例外あり)。

ということは、この点でよく例に出されるレオナルド・ダ・ヴィンチ(代表作モナリザ、1519年没)の作品は、既に著作権の有効期限が切れているので、著作権を相続した遺族の許可を得ることなくホームページやブログに載せることができることになります。ただし問題は、「著作者人格権」とよばれる、公表権(=公表されていない著作物を著作者が公表する権利)、氏名表示権(=著作者がその著作物の創作者であることを主張する権利)、同一性保持権(=著作物の題号や内容について他人が勝手に変えることを禁止する権利)については、著作者死亡後も(死後50年を経ても)存続することとなっておりますので(著作権法60条)、絵画等の一部を改変したりしてはならず、著作者名もきちんと記載しなければなりません。

逆に注意しなければならないのは、近現代の著作者による著作物です。一見、著作者の死後50年を経過していても、ここに「戦時加算」という修正が加わるからです。戦時加算とは、「(第2次)戦争期間中、日本またはドイツ国民が連合国民の著作権を保護していなかったという根拠に基づき、通常の保護期間に戦争期間の実日数を特例的に加算するもの」(出典:Wikipedia)を差し、つまり、海外の著作者による著作権については、原則1941年12月8日(開戦)から対日平和条約発効日の前日(最短が英米等の1952年4月27日、最長がレバノンの1954年1月6日、出典:Wikipedia)を加算しなければなりません。したがって、近現代の著作物の著作権の取り扱いには注意が必要になります。

第二次世界大戦後の戦勝国中心による国際社会構築の枠組みが、著作権にも影響を及ぼしているわけです。

ご参考になれば幸いです♪

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    • 大田様

      コメント有難うございます。

      ご指摘の部分については、また後日、時間が取れましたらお書きさせて頂きたく存じます♪

    • ななん
    • 2016年 10月 03日

    正確には「著作権を取得した日」から平和条約締結前日までの日数。第二次世界大戦後に作られたら適用されませんからね。
    第二次世界大戦中の著作物は創作日によりますが、公表日なら記録にあってもいつ創作されたかの正確な年月日は多くの場合不明だから、戦時加算最大日数経過しないと安心して利用できないでしょう。

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