
5.12012
こんばんは。週明けお疲れ様です。
本日は、民事訴訟における訴訟や、答弁書類や、準備書類(主張・反論書面)、を提出しながら、次第に「交通整理」をして「争点をしぼりこんでいく」、要するに、双方争い無いところを削ぎ落とす作業を行うことを、一度他のコラムでお伝えさせて頂きました。
⇒ 「建築訴訟事件おける”争点整理方法について(訴訟一般の争点整理から)」に詳しく書かせて頂きました。
さて、この準備書面(主張書面)の書き方なのですが、勿論、数十ページに至るようなものについては、見出しページを付するなどの配慮をさせて頂きますが、相手方から提出される書面で、ベテランの弁護士の先生でも、口汚く(と申しすぎたら過言かもしれません)当方側を罵る書面というのが残念ながらございます。
しかしながら、これら準備書面は、あくまでも、「担当裁判所」に向けてお出しするものであり、「裁判所」にお出しするのが「正本」、「相手方」にお出しするのが「副本」なのでございます。
以前、司法研修所時代、民事事件裁判教官から、「裁判所に、そのような相手方への感情をむき出す書面を提出されると、読むに耐えない」
というお話を伺ったことがございます。まさに仰るとおりかと存じます。
また、裁判所での書証提出や裁判所の争点聖地の場においても、こちらがおこなうことにつき、仔細にわたるまであれこれと難癖をつけ、結局裁判官がなだめる形になって和解の方法に進んだのですが、おそらく今までの言動に照らせば裁判所に出て来づらかったのでしょう、他の同事務所の弁護士を、和解段階に至って寄越すような事態になりました。
さらに、離婚家事調停では、調停委員が双方の言い分を聞きながらなんとか合理点を見つけて、調停中断中に、調書記載で離婚するまでのぎむについてまとめて記載をしたのですが、相手方弁護士が、その時合意したにもかかわらず翻し、次回に、家庭裁判所所長、あるいは最高裁所長に、自分を担当している調停委員かいかに問題のある指揮を行っているかという上申書を提出するという、信じ難い暴挙にでました。
訴訟の場は、お互い取っ組み合いの喧嘩をする場所ではなく、あくまでも法的手続にしたがって、そのなかで行うべき主張を、裁判所に対して行い、争点聖地のうえで証人尋問、判決に至る手続きです。
そのこと看過された、ベテランの弁護士さんが結構いらっしゃることに呆れ、他山の石としたいと思っております。
以上、よもやま話で恐縮です。
ご参考になれば幸いです。
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