
12.42012
お疲れ様です。
どたばたしておりまして,更新が滞ってしまいました。
これに懲りませず,今後とも宜しくお願い申し上げます!
本日は,民事訴訟について,よもやま話を綴ってみたいと思います。以前,
【 民事裁判 】 証人として証言台に立ったら気をつけるべきこと。 ( http://shoh.info/archives/1076 ) というコラムを記してみたのですが,他に,些細なことですが,服装等について留意した方が良いことがございます。
◆ 服装について ◆
弁護士である弊職が,お客様によく尋ねられるのは,「高いスーツを着ていかないとダメでしょうか。」という質問です。
高いかどうかは別にして,そもそも民事訴訟の証人尋問(原告・被告-裁判の当事者-本人の場合には,本人尋問といいます)に,スーツを着て行かなければならない,といった規則はありません。もし着慣れないスーツを着て,非常に緊張してしまい,きちんと証言ができないようであれば,逆効果になってしまいます。
ただ,裁判は公的な場面ではあります。社会通念上常識的な服装,例えば男性なら,短パンやサンダルは一般的に許される場所は限られてきますよね。また,裁判所に不快感を与えてしまっては損です(勿論裁判官は,そのようなことで,証言に信用性が無い,と判断はなさらないと信じておりますが)。外出する際の外着相応のものは身に着けられた方が良いでしょう。
なお,これは本当によもやま話ですが,いわゆる不貞行為(ざっくばらんに申せば不倫関係です)が裁判で争われた際,依頼者の方(高級クラブ経営のママさん)が,いわゆる夜お店で身に着けるようなお召し物(着物)を着てこられたことがございます。この際は,流石に事件柄印象が悪いと感じて,時間的余裕があったことから,普通の洋装に着替えて頂きました♪
◆ 季節の変わり目には気をつけよう-裁判所は暑い&寒い! ◆
これも弊職の体験したよもやま話になりますが,この冬,急に冷えこんだ際,弊職担当の案件で証人尋問がございました。
証人尋問は,一般的に,広い法廷で行われます(テレビドラマで映るような法廷です。※ 但しテレビドラマの証人尋問は ”刑事事件”であることが殆どです。民事とは雰囲気が全く異なりますのでご安心下さい。)。したがって,空調があまり効きません。
また,裁判所は官庁ですので,冷暖房が入る時期が決まっているようでございます。過日私が担当した証人尋問事案では,とにかく法廷が底冷えするような状態で,原告や被告,弁護士,証人,書記官,裁判官がみな寒さで震えているような状態でございました。
また逆に,夏は本当に蒸し暑いです。弊職は元々暑がりであることから,結構汗を流してしまうことがあります(事件で焦っているわけではありませんよ♪)。証人尋問で,一般法廷にいらっしゃる際には,上着やカーディガンなど,室温に応じて着脱ができる衣類をお持ちになられることを強くお薦め致します。
余談ですが,司法修習中(見習い中)にとある裁判官から伺った話ですが,冷房が無い時代は,氷水に足を浸かりながら(高座の机の下ですので,弁護士や傍聴人からは見えません)長時間の証人尋問を聴取したとかしないとか・・・・(^^ゞ。
以上,ご参考になりましたら幸いです。
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