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【独禁法】改めてDeNAの独禁法違反行為を考える-GREE、DeNAに対し訴訟を提起、のニュースを受けて

皆様こんばんは。祝日前夜の深夜、いかがお過ごしでしょうか。

さて一昨日、平成23年11月21日、GREE株式会社とKDDI株式会社が共同で、東京地方裁判所において、株式会社DeNAに対し、不法行為に基づく損害賠償請求訴訟を提起した旨、報道がなされております。
GREE株式会社のPressリリースによれば、損害賠償額は2社合わせて10億5,000万円以上にのぼる巨額のものであるとのことでございます。

⇒ GREE株式会社ニュースリリース/ http://gree.co.jp/news/press/2011/1121_02.html

DeNAは、以前本サイトコラムでも簡単に紹介させて頂きましたとおり、本年6月9日、公正取引委員会より、DeNAの行為が、不公正な取引方法に該当し、私的独占の禁止及び公正取引確保に関する法律(独占禁止法)に違反するものとして排除措置命令を受けており、この命令は本年8月に確定しております。

今回のGREE株式会社、KDDI株式会社のDeNA株式会社に対する訴訟は、この排除措置命令を受けて、

「(DeNAの)上記違法行為は、当社(GREE)の事業のみならず、数多くのソーシャルゲーム提供事業者、キャリアその他インターネット業界に対しても大きなマイナスの影響を与えており、その影響はいまだに続いていることから、健全な競争環境確保という点で大きな問題が継続していること」、
「DeNAは、昨年12月、上記違法行為を取りやめる方針を示しながら、その一方で、それ以後もMobageでゲームを提供しているソーシャルゲーム提供事業者がGREEでもゲームを提供しようとすると、これを妨害していると思われること」(いずれも、上記GREE株式会社リリースニュースよりそのまま引用)

等の理由に基づき、提起に至ったとのことのようでございます。

そこで、今後この訴訟進行のニュースを追い続けていくうえで、その前提として改めて、公正取引委員会による、株式会社DeNAに対する排除措置命令がどのようなものであったのかを簡単に整理すると、以下のとおりとなります。

( 1)  ビジネスシステム

① 「ソーシャルゲーム提供事業者」が、「携帯電話向けSNS事業者(GREEやDeNA)」にソーシャルゲームコンテンツを提供
② 各「携帯電話向けSNS事業者」は、各登録エンドユーザーにゲームコンテンツを提供(ex DeNAならモバゲータウン登録ユーザー、GREEならGREEの登録ユーザー)

(2) 公取委により認定された違法行為

① DeNAは、「特定ソーシャルゲーム提供事業者」(=DeNAがソーシャルゲームの提供において有力であると判断して選定した事業者)に対し、
「GREEを通じて新たにソーシャルゲームを提供した場合には、モバゲータウンを通じて提供するソーシャルゲームのリンクをモバゲータウンのウェブサイトに掲載しない措置を採るとして、GREEを通じて新たにソーシャルゲームを提供しないように要請(した)」(⇒妨害行為)

② その結果、「特定ソーシャルゲーム提供事業者」はGREEを通じて新たにソーシャルゲームを提供することを断念、又は回避するようになる。

③ グリーはGREEを通じて、「特定ソーシャルゲーム提供事業者」に新たにソーシャルゲームを提供させることが困難となった。

という点になります。

ソーシャルゲームにお詳しい方や、馴染んでいらっしゃる方にとっては当然ご存知でいらっしゃることかと存じますが、私などはソーシャルゲームを一切しないので(その代わり、PCソフトによるゲームは好きです♪)、軽く整理させて頂きました。

株式会社GREEと、株式会社KDDIによる今回の訴訟提起の動向が今後注目されますね。

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