
4.142012
皆様、いつも拙いスレッドをご覧下さり有り難うございます!
只今週末、日付変わって土曜深夜2時半でございますが(アップロードするのは朝方に自動投稿設定にさせて頂きます)、皆様いかがお過ごしでしょうか。
拙宅は共働き(夫はサラリーマン、兼、スーパー主夫です(^^)/・・・お料理も掃除も洗濯もお任せあれ、でございます。嫁は何をやっているんだ、と尋ねられてしまうと回答に窮しますのでお尋ねにならないで下さいませm(_ _)m)のため、つい先程晩御飯を食したばかり、これでは太る一方でございます・・・orz。
私事でのとりとめのない冒頭陳述(=刑事訴訟用語なり)はこれくらいにしまして、本題に入らせて頂きます。
企業に勤務されている方々で、特に営業部門に属していらっしゃる方は、それこそ頻繁に国内、あるいは海外を動かれていらっしゃるかと存じます(弊職夫は鉄鋼メーカーの ”ダメちゃんサラリーマン” で海外事業部なので、社命で担当の東南アジア領域に頻繁に行かされております・・・最近かなり疲労困憊な模様・・・ダメ嫁=私が奮起して頑張るか?!)
弁護士の場合はどうかと申しますと、各弁護士のクライアント様の業態、弁護士業務取扱い分野等により異なって参ります。いわゆる渉外事務所(国際法務を主として扱う事務所)の所属部門によっては、頻繁に海外出張される方もいらっしゃるでしょう。
私共国内法を取り扱う弁護士で、例えば一般民事で地域密着型の弁護士は、出張は結構稀だと聞き及んでおります。
弊職も、広く国内法を取り扱っておりますが、特殊分野として全国的に展開しているフランチャイズ企業本部様各社(コンビニであったり、建築であったり)の代理人等を行っておりますため、本部と加盟店さんとの紛争処理も多々ございますが、例えば加盟店さんと近隣との間で騒音問題等が生じて訴訟になったり、お施主さんと建築関係のトラブルで訴訟になったり…となりますと、加盟店へのリーガルサポートの一環として、加盟店側で訴訟を遂行していくことがございます(ここで騒音問題だったり、建築問題だったり、労務問題であったり、本部マーク商標侵害問題であったり・・・と色々な分野のことを取扱うことになるのです。この経験が別途役立つことになるのですが・・・)
このような場合、相手方は概ね、経費や手間等を考えて、チェーン本部のある東京ではなく、損害賠償請求が不法行為(ざっくばらんに申せば違法行為)に基づく場合には不法行為があった場所の管轄の裁判所を利用できることになっておりますので、私共が地方の加盟店所在地の裁判所に出廷することが多々ございます。
私自身、建築訴訟で、毎月毎月和歌山南端の田辺市(南紀白浜空港利用)に3年近く通ったり(小さい空港なので、この時期は空港長やお土産販売店のおばちゃんにも顔を覚えられ、かなり割引きで商品を買わせて頂きました♪)、今も福岡や大阪、福井などの案件も抱えている状態でございます。
じゃ、東京から来た弁護士が
・ 当該地方の裁判所でやることって何?
・ どのくらい時間がかかるの?
という話しになりますが、一日や半日がかりになる「証人尋問」手続きは別論にして、書面を提出することでそれを陳述した扱いにしたり(朗読はしない。書面に書いてある主張を法廷で述べた、という扱いにする)、そのなかで裁判官が争点整理をしつつ訴訟指揮をとられたり、あるいは建築物に絡む訴訟については建築部材を実際にお見せしてプレゼン申し上げたり・・・という作業などを、東京から弁護士が遙々と来ているということをご配慮下さる裁判官は同日にまとめて色々ご進行して頂けますので1時間程度のこともありますが(明らかに長い方です)、通常は15分や30分程度で1日の期日が終わってしまうことが多いです(それでも、当初は双方書面提出し、法廷で陳述した扱いとし、次回期日を決める、という流れで3分とか5分とかで終わってしまう東京地裁の一般的流れよりはやや長いですね!)。
それゆえ、地方の裁判所での滞在時間が短時間に限られ、法廷期日開示時刻(確定)と当該訴訟期日が終わる時刻がおおよそ推測できますので、いわゆる2~3週間前から特割航空券(正規航空券よりは割安ですが、その代わり便変更が利かない)チケットをがっちりと手配する(あるいはクライアント様にご手配頂く)という流れで、余程の僻地で無い限り、日帰りがごくごく当たり前なんです♪
で、これが身についてしまうと、「オフ」の場面でも、宿泊の用意が要らず、1つの街並みの表情を軽装で映すために、カメラを片手にプラッと国内各地を日帰り往復したりする習癖がついてしまいます(悲しい性、私の弾丸趣味はここから生じています)。。。かえって泊まることが支度や荷物が嵩張り面倒くさいんですよね♪
さて、これでは現地に行くだけでコストや時間がかかって勿体ないじゃないか。との疑問をお持ちの方も多くいらっしゃると思います。でも裁判所は、そこまで堅物ではないんですね。
ちゃんと「電話会議」というシステムを導入しており、当事者のどちらか(通常、その地方にいらっしゃる代理人)は法廷に出廷して頂き、遠方の当事者は法廷と電話回線で繫いで頂き、法廷には裁判官と地方の代理人、電話口には遠方の代理人という構成で簡略化・負担軽減化して進めることができます。私も個人様の事件の場合には、問題が無い限りこの方法を積極的に利用させて頂いて降ります(航空券代、新幹線代、弁護士日当等を考えると個人様には負担になりますもの)。
ただ、クライアント企業様のなかには、法務部の方が同行し、弁護士が地方の裁判所に出廷することを望む会社も多くいらっしゃいます。勿論、前述の経費等が会社費用として賄えるという点もございますが、やはり一番懸念しているのは・・・
ちょっと申し上げにくいのですが、地方の場合、弁護士数も少なく、かつ同一の裁判所の事件を複数抱えている関係で、裁判官もいろいろな事件で同一の弁護人と会うことになり、弁護士と親しくなる傾向は否めないですし(私見ですが)、私が司法修習時代を過ごした四国某県では法曹三者(裁判官・弁護士・検事)の交流会もあったと記憶しております(おそらく他県でも行われていると思います)。
東京で電話会議を利用している弁護士としては、電話会議前後の先方代理人と裁判官とのやりとりや雰囲気は分かりかねますし、もちろん裁判官は公正中立にご判断下さるとは思いますが、法廷の雰囲気を掴むということも大変大切なことでございます。
従って、企業様の案件では、電話会議は辞退しまして出頭させて頂くことがおおいですね♪
(もちろん、訴訟案件ではなく、一日がかりの強制執行に立ち会ったり、建物の引き渡しに立ち会ったりなどもしますので、そういう時は終日仕事ゆえ、場所によっては宿泊になりますが・・・)
追記 : 私の場合は元々航空ファンなので空を飛ぶことが大好きなのですが、出張と合わせて私用でも高頻度搭乗させて頂きますので(=マイル修行僧と呼ばないで^^;)
右上写真のとおり、高頻度旅客用のマイレージカード(注:クレジットカードではありません)を頂戴しております♪(ただ、上のJALDiamondカード=年間120回搭乗、は流石に自分ではあり得ず、夫のDiamond資格の配偶者特典で貰いました(^^ゞ)
以上、とりとめのないお話に終始してしまいましたが、楽しんでご覧になって頂けましたら嬉しいです♪
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