
4.242012
実は空も群青色から明るくなりはじめ、早起きのお年寄りはとっくに・・の4:39分、おはようございます。
当職は、捜し物やら調べ物やら、その他いろいろで、事務所に2時過ぎまでにいて、電車がないいのでタクシーで帰り、モーツァルトのレクイエム(私にとってはパワフルな曲でしかない)を聞きつつお風呂に入り、まったり不味いコンビニ弁当を食し、睡眠導入剤をのみ、飲料水とチョコレートを食べているところです♪
さて、そんなことはさきおきまして、今日は裁判官殿とのお付き合い方、いろいろな裁判官(判事)がいらっしゃるな~というお話です。
一般の皆様、裁判官はとっても偉くて(偉いんだけど)、黒い法衣をきて、しかめっ面、っていうイメージがないですか。それは、いわゆるテレビドラマなどでは刑事事件が問題になるからなのですね。被告の人権をまもり冤罪を無くすためにも手続きが厳格ですからね。
これに比べて、民事においてはいろいろな裁判官がいらっしゃるんですよ。物凄く気安くて、こことここが争点になると思うのですが、元々の株式譲渡合意書がいい加減ですからね~(注:私共が作成したものでは決してないことを付言します)、なんとかここは明らかにするのではなく、金額的に妥協できないですかね~。(商事部の裁判官)、
お互いに、特に奥様の方から色々ご主張はおありかと思いますが、もうご主人が戻ってくるのは難しいと思いますよ。ここは人生の転機にはなるけど、財産分与などを進めた上で、合理的な内容で離婚をまとめることはできないですかね~。(通常部の裁判官。奥様が夫の不倫相手を訴えた)。
労働訴訟の係属中(こちらは大手企業さん側でした)、こちらとしては一つの裁判が連鎖しかねないので、1件の裁判なら「もうそのくらいで済むならいいじゃん」となるところなのですが、そうはいかず、事前に御担当の名古屋地裁の裁判官にご面談のお申し込みをし、担当社員とともに裁判官室に伺い、裁判官から不躾ながら、今の心証や会社に説得しておくべき事などをお伺いしました。こちら側の主張も十分取り入れて下さり、そのうえ、今までの経緯や判例と比べるとやっぱり一定程度はご負担を・・・私共の考えていた数字未満の数字を提示して下さった裁判官。
すごく頭が切れすぎて、両代理人が理論についていけない裁判官。凄い~(遺留分減殺訴訟中)。
労働事件でなぜか激情して(終結時に双方に謝罪した)、同席した依頼者が泣きかかった裁判官・・・。(労働部)
何とかまとめたいからと、夜7時半まで、相手方の説得に努めて下さった裁判官(風間杜夫さんみたいで格好いい裁判官)。
病院側が、書面提出を指定された日を徒過し、訴訟期日にも提出せず、次回期限に書面を提出したことにはなんのお咎め無し、患者側には異様に厳しく当たる裁判官(医療部)
裁判官も人それぞれで、進め方も人それぞれでいらっしゃいますが、争点になっている金額部分などをエクセルなどにしたり、事実経過を年表などにすると、裁判官は分かりやすいので載ってきて下さる。
これらの手続きは、一般公開の裁判法廷での口頭弁論期日ではなく、そこから2、3回後から期日が入る、書記官室での弁論準備期日(テーブルに当事者や裁判官が囲む感じ。多くは当事者双方から別々に事情を聞く)で行われるのですが、裁判官に分かりやすくお助けするために、時には専門家の知恵もお借りしながら、図式化したりしてご提供する。
裁判官もひとそれぞれだし進め方も人それぞれ、それに対応していく当事者は大変ですが、どうやって分かりやすく主張をお伝え、裁判官のご理解にお力添えしていくか、その辺りがポイントになりそうです♪
今日も、書籍や文献に当たる時間がなく、よもやま話になってしまいましたが、ご参考になりましたでしょうか。
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